DiPLAS

DiPLASについて

DiPLAS(地域研究に関する学術写真・動画資料情報の統合と高度化)プロジェクトは、地域研究において写真や動画などの視覚的な情報資料を収集し、それらを統合的かつ高度に活用することを目的とした研究プロジェクトです。

日本学術振興会の科学研究費補助金研究として2016年(平成28年)にスタートし、2021年(令和3年)に終了しました。現在は「X-DiPLAS」(人間文化研究機構 共創先導プロジェクト「学術知デジタルライブラリの構築」)として継続しています。

プロジェクトの目的

地域研究は、特定の地域に焦点を当てた研究を行う学際的な分野で、歴史、文化、環境、社会経済など多岐にわたります。地域研究において視覚的な情報資料(写真や動画)は、現地の状況や変遷を理解し、研究成果を伝えるための重要な要素です。

DiPLASプロジェクトでは、地域研究における視覚的な情報資料を収集、整理、統合し、高度に利用可能にすることを目的としています。

DiPLASの活動

  • 地域ごとに写真と動画を収集し、地域研究に関連する情報と結びつけます。
  • デジタルアーカイブとして情報を保存し、データベースにアクセスできるようにします。
  • 画像認識技術や機械学習を活用して、画像内の特定の要素を自動的に識別し、関連情報と結びつけます。
  • ユーザーが効果的に情報を検索し、視覚的な情報を研究や教育に活用できるようなインターフェースを開発します。

期待される成果

  • 地域研究者や学生は、写真や動画を通じて地域の歴史、文化、環境の変化をより詳細に理解できるようになります。
  • プロジェクトにより、地域ごとに蓄積された視覚的な情報が共有され、異なる地域研究間での知識交流が促進されます。
  • 地域社会や教育機関においても、地域に関する貴重な資料が提供され、地域への理解が深まるでしょう。

今後の課題および展望

DiPLASの今後の課題としては、プライバシーと著作権の問題に配慮しながら、情報資料を適切に収集・公開する仕組みの構築が必要です。また、テクノロジーの進化に合わせて、画像認識や検索技術を高度化させる必要があります。

このプロジェクトは、地域研究分野における情報資料のデジタル化と活用に向けた貴重な取り組みであり、地域研究の発展と文化の保存に寄与することが期待されています。