公募プロジェクトの募集

進行中の科研費採択課題実施者の皆さん、課題に関わる画像資料(ネガ、ポジ、ガラス乾板、デジタル画像)の整理により、課題のさらなる進展を目指しませんか。本事業が支援します。本事業によって整理された画像資料をデータベースとして公開する作業も支援します。
※右の画像をクリックするとチラシがダウンロードできます。

応募資格 公募年度において進行中の、地域研究に関わる科研費によるプロジェクトの研究代表者。ここで言う地域研究とは、科研費に応募する際の審査希望分野ではなく、地域研究や、その関連する分野の手法によって、国内外の各地域を対象とする研究プロジェクトを指します。また、当該科研費プロジェクトにとって過去に蓄積された画像資料のデジタル化・共有化が、当該科研課題の進展に大きな貢献をなすものであることが不可欠です。

データベース化の対象となる資料 支援を受ける科研費プロジェクトの研究代表者が自身で撮影したものならびに所有・保管または活用の依頼を受けている写真資料。ただしプリントされた写真は除く。

研究支援期間 採択された年度末までの単年度とします。

募集件数 カテゴリーA(画像の数が1件あたり約5,000点程度):5件程度
カテゴリーB(画像の数が1件あたり約500~1,000点程度):3件程度
※画像点数には、デジタルカメラ等で撮影された写真などの既にデジタル化されている画像データを含みます。

応募書類 申請は、所定の様式による申請書を以下からダウンロードして提出してください。
☆公募要領もダウンロードし必ずお読みください。
平成29年度「地域研究画像デジタルライブラリ」公募プロジェクト 公募要領[PDF]
平成29年度「地域研究画像デジタルライブラリ」公募プロジェクト 申請書[Word]
※申請書には、支援を受ける科研費プロジェクトの研究計画調書の写しを添付してください。

申請期限 平成29年6月9日(金)までに申請書を提出してください。郵送の場合は同日必着、メールの場合は16時30分までに送信してください。

提出および問い合わせ先 ◆ 郵送
〒565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館研究協力課研究協力係 TEL:06-6878-8209
※封筒の表に「地域研究画像デジタルライブラリ 公募プロジェクト申請」と朱書きしてください。
◆ メール
kenkyo★idc.minpaku.ac.jp ★を@にして送信してください。
※件名は「地域研究画像デジタルライブラリ 公募プロジェクト申請」としてください。

採択後の作業について

※文中の画像はクリックすると拡大表示されます。

 採択された公募プロジェクトに対しては、まず関係者を対象としたワークショップを実施し、資料の取り扱い、デジタル化、ドキュメンテーションに関する研修を行ないます。その後、プラットフォーム技術支援員が画像資料(ネガ、ポジ、ガラス乾板)の所在地に赴いて資料の保存状態を確認し、資料を中核機関である国立民族学博物館(民博)に輸送するか、輸送せずに現地でデジタル化するかを判断します。そのうえで、民博において著作権の所在を確認し、写真資料の撮影者、著作権者、所有者ごとに、民博との間で、「資料の整理、デジタル化、データベース化を行うこと」について、当該資料をリスト化して利用許諾もしくは著作権譲渡に関する覚書を交わします。

【資料】地域研究画像デジタルライブラリ構築支援の流れ
図(1)地域研究画像デジタルライブラリ構築支援の流れ

 この手続きののち、民博もしくは現地において、①通し番号(ID)の付与、②画像のデジタル化、③画像に付帯する基本情報のデータ化とデータベース化を行います。デジタルカメラ等で撮影された写真などの既にデジタル化されているデータについては、IDの付与と基本情報の取得を行います。データベースには画像の内容に関する基本情報の他に、デジタル化作業に関する情報として、画像のフォーマット、入力機器情報、解像度、記載日などが記録されます。その後、民博において、画像資料共有化フォーマットを用いて、各画像に対応した基本情報を入力していきます。フォーマットに含まれる項目は、①ID、②写真画像、③撮影者、著作権所有者、④撮影時期、⑤撮影地域(撮影当時の国名と現地名)、⑥民族名(同定可能な場合)、⑦地域・民族分類(OWC)、⑧文化項目分類(OCM)を用いた画像内容の記載、⑨記載日、⑩関連情報(参考文献等)、⑪自由記述欄(空欄)などとなります。(いずれも日英併記)。

【資料】関係するみんぱくデータベースの概要
図(2)関係するみんぱくデータベースの概要(標本資料目録データベース/調査写真資料アーカイブス)

 なお、画像資料はデジタル化作業後に公募プロジェクトに返却します。

 こうして作成されたデータベースは、自由記述の際に利用できる用語集(多言語対応辞書)とともに公募プロジェクトに提供されます。公募プロジェクトのメンバーはこのデータベースを用いて、逐次、入手できる情報を自由記述欄追加し、科研の研究計画を遂行することになります。その際、現地語による表記の付加を推奨します。

 一方、公募プロジェクトによって入力された内容は、民博サーバ内のデータベースに反映され、著作権者との間で、あらためて個々の画像についての公開・非公開の判断を含め、利用の範囲を確認したうえで、一般公開されます。



【資料】公募プロジェクトに提供するデータベース環境
図(3)公募プロジェクトに提供するデータベース環境(時空間画像データ管理システム)
 以上の作業の結果、これまで個々の研究者によって私蔵されてきた研究資料画像がプロジェクトの内部で共有化され、相互利用が可能となります。これにより、支援対象となった公募プロジェクトの研究が格段に進展するほか、各地域における国内外の学術調査の成果の蓄積を画像の形で一望できるようになり、かつその歴史的変化を追えるかたちで資料が公開される結果、地域研究全体の研究水準が向上すると期待できます。日本人の手で蓄積された写真画像の情報量は世界でも群を抜いており、この事業によって、20世紀後半の世界各地の状況を知る上で、質量ともに比類のないデジタルライブラリが構築され、地域研究に係るオープンサイエンスの基盤が形成されます。

【資料】画像リソースによる地域研究の進展
図(4)画像リソースによる地域研究の進展
【資料】海外機関や調査地との連携
図(5)海外機関や調査地との連携